まるで犬みたい!? サイベリアンの意外な性格

ご家族の一員として迎え入れた子猫にできるだけ負担をかけずに、のびのびと健やかに成長してもらうために、サイベリアン特有の性格や気質をしっかり理解してあげることが大切です。
ここでは比較的に飼いやすいと言われるサイベリアンの性質について、詳しく見てみましょう。

 

サイベリアンの性格をご紹介させていただきます

 

サイベリアンの性格と気性

サイベリアンは非常に賢い猫として知られ、家族に対しては愛情深く、従順で活発、まるで忠犬のようと言われる子も少なくありません。
見ず知らずのお客様とも無用な争いは避けて、無難な対応を見せてくれます。
お子さんや他の動物とも慣れればすぐに良い関係を築くことができますので、新しいご家族の一員として迎えるのにとても向いている猫種と言えると思います。
サイベリアンの成猫ともなれば、たてがみのような毛並みとがっしりとした体格になり、見るからにワイルドでたくましい孤高のハンターのような野性味には惚れ惚れしますが、そんな風貌とは裏腹にとろけるような甘えようが愛らしく、子どもっぽい遊びも大好きでお茶目な様子を見せてくれるという意外性の持ち主です。

 

活発で好奇心旺盛

とくに中型から大型の猫は成長とともにあまり動かなくなるイメージがありますが、サイベリアンは好奇心が旺盛で活発に活動します。
しばしば飼い主や家族に注目していて、様々な事柄に興味を示しては面白がって遊びにやってきます。
丸々としていてもふもふにもかかわらず、とても俊敏に動くことができるので、ぽっちゃり体型などではなく筋肉なのだと分かりますね。

サイベリアンは運動能力が高く動きたい欲求も強いので、お望みどおりに楽しく過ごさせてあげたいものです。
家具の上はもちろん、驚くほど狭く高い場所、カーテンレールなどのちょっとした出っ張りにも、経由できる足場さえあれば大ジャンプして飛び移り、野生時代を彷彿とさせます。
キャットタワーも大好きですので是非用意してあげてください。

半野生で1000年も人里近くに暮らしてきただけのことはあり、人との接し方にも資質をもっています。
遊び好きで他の動物やご家族とコミュニケーションを取って遊ぶことが得意ですし、ご家族がしている家事や家での活動には自分なりに協力してくれます。
とても賢く、観察力も理解力もあるので、先回りをして待っていたり、ご家族を呼んだり、ドアを開けて通るなど、自分のことを人間だと思っているような素振りの子もいてとても愛嬌がありますね。

水には注意が必要

サイベリアンは恐怖心で怯えてしまうことが少ない、勇猛果敢な性格です。
古くはロシアの農場で優秀なネズミ捕りとしてご活躍だったという武勇伝もあって、獲物を追って木に登ったり、川に入ることができたようです。
そのため猫とは思えないほど水に慣れていて、体が濡れても嫌がりません。
シャワーの際には重宝な性質ですが、長く狩猟生活から遠退いている室内飼いの猫となった今、室内の水は自然の川とは勝手が違います。
本人が思ったよりも急に水が深くなっている可能性もありますので、水場には特に注意してあげてください。
※詳しい注意点は「サイベリアンの子猫を迎える準備」をご覧ください。


甘えん坊なサイベリアンの子猫

 

茶目っ気があって親しみやすい

独立心が旺盛で常にクールに思えるサイベリアンですが、そんな見た目とは違って家族にはとっても懐きます。
一緒に居たいと思ってくれていて、家のどこへ行くにも着いてきたり、お風呂やトイレが終わるのをドアの外で待っていたり、帰宅時には飛んできて出迎えてくれたり、放っておかれたことに不満を表現する子もいるほどです。
そんなに好かれるとご家族の愛情も一層深まり一生懸命応じることになり、お互いに思い合い、相思相愛の特別な絆を感じることができます。

大きくなっても子猫のような茶目っ気があり、猫らしからぬアイコンタクトが取れますし、鳴き声で感情表現をするのが上手です。
甘えた声で寄ってきて見つめられてしまいますので、これはもう、どれだけ忙しくても構うしかない可愛さですね。
遊んだり撫でたりして構うと、とても喜んで満足そうにしてくれるのでとても構い甲斐があるというものです。
全力で寄り添ってくれる様子には風貌とのギャップがあり、そんなところがまた面白くて、人々を魅了してきた理由のひとつなのかなと思います。

また、サイベリアンは先輩猫や他の動物とも上手く折り合って、社交性があり楽しく過ごせる子が多いです。
オスメスの違いとしては、女の子は心を許した相手とのんびり遊ぶことが多く、男の子は群れを好み、甘えた様子で戯れている姿が見られます。
※猫全般に言えることですが、女の子は基本的に用心深く、男の子は開放的でわんちゃんのように人懐こい傾向があります。

心を許すということは、仲間だと認めて縄張りを共有するということです。
多くの猫種がそうであるように、サイベリアンにもテリトリーのルールがあり、見知らぬお客様や動物が我が家(自分と仲間の縄張り)に入ると気分が悪いものなので、見知らぬ人に急に茶目っ気を披露させることはできません。
特にサイベリアンはテリトリー意識が高く、家の中をパトロールして回るくらいです。
仲間以外の人がテリトリーに入っても怯えたり怒ったりといった激しい反応は出しにくいですが、人が変わったように固まって冷たい対応となることはあります。
初めてのお客様とは少し距離を取りやすいように考えてあげて、慣れてしまえば興味をもって接してくれますので、慣れてくれるまでは気長に待ちましょう。

猫舎のご見学について

大変申し訳ございませんが母猫のストレスへの配慮もあり、猫舎のご見学は承っておりません。
ご検討中の子猫とのご対面、ご見学はもちろん可能です。詳しくは「ご検討・ご成約までの流れ」をご覧ください。
サイベリアンの子猫 ご検討・ご成約までの流れ | サイベリアン販売【WANAN】


 

温和で粘り強い

初めてサイベリアンの成猫を見た人は怒ると怖そうな猫だと思われるかも知れませんが、サイベリアンはハイテンションになることはあっても怒るということはあまりない安定した性質があります。
野生に近い動物ほど興奮すると唸ったりして怖いものですがサイベリアンはそのようなことが起こりにくいです。
情緒が発達しているというか精神年齢が高いというべきか、怒る必要がないと分かっていて、ハンターごっこでもフードの取り合いになっても、ことを荒立てず穏便にじっくりと適応します。

そんなサイベリアンですが、いくら温和、温厚だと言ってもただでは簡単に引き下がらない、良く言えば粘り強い、悪く言えば諦めの悪い一面も同時に持ち合わせています。
おもちゃでハンティングの遊びをしたならば、目的を達成するまで追いかけ続けるようなところがあるのです。
普段は従順で賢く、大変物分かりのよい良い子ですので、こちらも気持ちを理解して、最後には捕獲の喜びを与えてあげてくださいね。

群れで仲良く遊ぶサイベリアン

 

多頭飼いに向いています

サイベリアンには天性の社交性があり、他の猫や動物との関わりを楽しんで仲良く過ごしています。
お子さんや先輩猫、またわんちゃんとも上手くやっていくことができるようです。
動物たちのムードメーカーとして優しくわきまえた行動を取るほか、ご家族に対してはもう少し可愛いアピールが多く、マスコット的な愛嬌を振りまいてたくさんの愛情を受けていますね。
このような器用な社会性には、この子達の深い知性の一端を感じ取ることができます。

本能的に群れのルールや、その中での関わり合いを重じて生活することを欲していて、多頭飼いに向いています。
逆に、一人暮らしでの一匹飼い、またはご家族は多くても昼間は一人でお留守番をさせるなどにはあまり向きませんので、なるべく配慮した家族構成を考えたい猫種です。